資産運用レポート(2022年)
一時期毎月書いていた資産運用レポートですが、なかなか時間が取れなかったので1年間分のまとめという形で記事にします。口座がいくつかあるので毎月損益を計算するのってけっこう面倒くさいです。2022年分の確定申告用に集計したので記しておきます。
【2022年の投資方針】
2022年は資産運用に大きく2つの変化点を加えました。
①株式CFDを使ったレバレッジ取引
目安としてポートフォリオを「長期用の積立」、「個別株」、「信用取引」の3つに分け、資金を1/3ずつ配分します。「信用取引」の部分で元本以上の金融商品(株価指数先物CFDなど)を取引することで資金効率を高めることができます。
結果的には2022年の株式市場が荒れたこともあり、上手くいきませんでした。勝つも負けるもリスクが高いのがレバレッジなので、手を出さないのが賢明です。
②米国証券口座を利用
手数料が低いことや取扱商品の幅が広がることから、米国証券口座を開設しました。一方で特定口座には対応していないので、損益を自分で整理して確定申告することになります。また、証券口座への入金が外国送金となります。慣れるまでは大変でしたが、苦労する価値はありました。
【2022年の投資成績】
元本増加:+46.5% (2021年末比)
評価損益率:-6.0% (2021年末:+13.1%)
(ベンチマーク)
S&P500:4766.18→3844.82, 前年末比-19.3% (円ベース -7.4%)
NASDAQ総合:15645→10466.5, 前年末比-33.1% (円ベース -23.8%)
TOPIX:1992.33→1891.71, 前年末比-5.05%
為替:USD/JPY 115.08→131.11
2022年は特に大きな出費もなかったので、貯金をひたすら入金し続けて元手を1.5倍くらいに増やすことができました。2022年は株価や為替の変動が非常に激しく、難しい1年だったと思います。個々の反省点は後ほど書くとして、非常にリスクの高い運用をしながらも致命傷にはならずに済んだので良しとしています。
【2022年の投資成績(もうちょっと詳しく)】
上のほうでポートフォリオを「長期用の積立」、「個別株」、「信用取引」の3つに分け、資金を1/3ずつ配分しますと書きましたが、内訳は下図参照。
各資産の位置づけとしては、
・「長期積立」NISA + DC + その他投信 (計 37.7%)
粛々と毎月定額購入して売却しない、将来のための資産形成枠。基本的には全世界株式や全米株式に連動する手堅い投資信託のみを保有。
・「個別株」日本+米国+中国 (計 40.4%)
株価指数をアウトパフォームすることを目的として、自由に売買する枠。現物株のみで信用取引はやらない。レバレッジETFを買うことはあります。
・「信用取引」19.8%
2022年初は1/3以上を占めていたが、相場の荒波にもまれて気づいたら2割に減っていた。株式指数CFDを中心にかなりハイリスクハイリターンな取引を行った2022年の反省枠。
各資産の損益率は下表のとおり。実際の額を書くのは憚られるのでご想像にお任せします。
(個別コメント)
・NISA, DC
2019年から始めています。2022年の下落相場を受けても含み益を維持しました。長期投資の大切さが身に染みる。
・その他投資信託
ほぼド安定のインデックス連動型しか買っていませんが、含み損です。投資額を増やしたのが2021年からなのでNISAとの差が出てしまっていますね。
・仮想通貨
宝くじ枠。一時期+300%以上の含み益を記録したが現在は微益で塩漬け中。9月頃にちょっとだけ買い増した。
・日本株
TOPIXが5%下げる中、昨年は1%程度の利益を出して一昨年からの利益をさらに伸ばした。勝ちと言っていいでしょう。
・米国株
S&P500が円換算で7%下げる中、2桁利益を出した。2022年から米国証券口座に移行したので+12%が2022年の純増分となります。
・中国株
政治リスクが高くて敬遠し、ほとんど取引しませんでした。中国株はオルカンに含まれる分で十分だと思うので、機を見て撤退予定です。
・信用口座証拠金
CFD界隈では有名なGMOクリック証券。手軽にレバレッジを掛けられるので重宝していましたが、2022年はロングメインで戦うには環境が悪すぎましたし、私自身のCFD適性がなかったです。ポートフォリオ全体の9%以上に相当する損失を出し、結果論ですがCFDをやらなければ、利益をキープして着地できたことになります。「嵐の中帆を張った愚かなドリーマー」だったわけです。
人それぞれ好みがあると思いますが、短期トレードで上がるが下がるかの2択ゲームに興味があるならおすすめです。
・その他の資産クラスについて
株式以外にも不動産、金などにも興味はありますが、資産が億レベルにあったら考えてもいいかなと思っています。現状、会社からの家賃補助が出ているので、自分用の家を買うメリットが皆無で、資産運用目的のマンションを買うほどのお金はないので。
【2023年の資産運用方針】
今年は古くなったマイカーの乗り換えで新車の購入を検討しています。信用口座の証拠金を取り崩して頭金にあてつつ、カーローンを組む予定なので去年ほど元本の増加は無理です。
2023年はインフレ、政策金利の引き上げ、ウクライナでの戦争などの影響で経済活動が停滞し、不景気に陥る可能性が高いと言われています。前半は先行き不透明感が蔓延し、株価軟調を予想する声が大きいです。アナリストの多数意見が当たるとも限りませんが、私も今のところは積立投信は継続しつつ、個別株の勝負は後半のつもりです。
あとは税金のコントロールも大事です。2022年はトータルマイナスだったわけですが、CFDの損失と株式の利益は相殺できないので米国株の利益の分だけ税金を取られることになります。この辺りも身をもって知るべし。
おしまい。