理系オタクが適当に感情を吐露するブログ

化学メーカーで働いています。理系オタクの独り言ブログです。半分は日記、半分は資産運用の話。

AI資本主義――AIへの巨額投資は、どう回収されるのか

AIへの投資は、本当に回収できるのか

生成AIをめぐって、世界中で巨額の投資が続いている。半導体、データセンター、電力、そしてAIモデルの開発。企業は莫大な資金を投入し、AIが次の産業基盤になることに賭けている。

しかし、一つ素朴な疑問がある。

この投資は、いったいどうやって回収されるのだろうか。

AIによって仕事が効率化され、生産性が上がること自体は十分にあり得る。しかし、生産性が上がることと、投資した企業が利益を回収できることは同じではない。

もし誰もが同じAIを使い、同じように生産性を高められるのであれば、その利益は競争によって小さくなっていく。10時間かかっていた仕事が1時間でできるようになっても、競合他社も同じように1時間でできるのであれば、その会社だけが高い利益を得続けることは難しい。

では、AIへの巨額投資を回収する利益は、どこから生まれるのだろうか。

私は、その鍵が**「差異」**にあるのではないかと思っている。

資本主義は「差異」から利益を生む

経済学者の岩井克人は『二十一世紀の資本主義論』の中で、資本主義を「差異」から利潤を生み出す仕組みとして捉えている。岩井は、資本主義の歴史を通じて、利潤を生み出す「差異」のあり方そのものが変化してきたと論じる。

商業資本主義では、異なる地域の価格差が利益を生んだ。安い場所で商品を買い、高い場所へ運んで売る。二つの市場に価格差がある限り、商人はその間を移動することで利益を得ることができる。

産業革命以降は、この差異の形が変わる。岩井の議論では、産業資本主義を支えたのは、労働者の実質賃金と労働生産性との「差異」であり、その背景には農村から流出する大量の労働力があった。つまり、商業資本主義と産業資本主義はまったく違う姿に見えても、**「差異が利潤を生み出す」**という原理ではつながっている。

この視点からAIを見ると、少し違った未来が見えてくる。

AIそのものが価値を生むだけではなく、AIが社会の中に新しい「差異」をつくることで、AIへの投資が資本主義の中で利益へと転換されるのではないか。

では、その新しい差異とは何なのか。

「AIを使う人」と「AIに使われる人」

最近のAI論では、AIエージェントを部下のように使いこなす人間の姿がよく描かれる。

例えば、これまで部長が10人、20人の部下に仕事を割り振っていたように、一人の人間が複数のAIエージェントに仕事を与え、その成果を統合する。AIによって一人の人間が大きな組織を動かせるようになる、という未来像だ。

これは確かに起こると思う。

しかし、ここには一つ抜け落ちているものがある。

AIを与えられれば、すべての人が突然、部長や経営者のような仕事ができるようになるわけではない。

何をすべきかを決めること、曖昧な状況で優先順位をつけること、結果に責任を持つこと、複数の選択肢から意思決定すること。こうした能力まで、AIを使い始めた瞬間に全員が身につけられるわけではない。

一方で、AIが登場したからといって、大多数の人間が社会から不要になるとも考えにくい。

仮にAIによって大多数の労働者が仕事と所得を失うのであれば、その社会は経済的にも政治的にも持続しない。AIによって生産された商品やサービスを買う人もいなくなるし、AIそのものに対する強烈な社会的反発も生まれるだろう。

したがって、現実に起きるのは「少数の人間と大量のAIだけで経済が動き、その他の人間は何もしない」という社会ではなく、人間とAIが共存する新しい分業なのではないか。

私は、ここに「AIを使う人」と「AIに使われる人」という差異が生まれると考えている。

「AIに使われる」とは何か

「AIに使われる」という言葉は、少しセンセーショナルに聞こえる。

しかし、これはAIに支配されるというSF的な意味ではない。

例えば、ある人が仕事の目的を決め、AIエージェントに仕事を割り振る。そのAIが仕事を細分化し、その一部を別の人間に依頼する。人間はAIから与えられた情報を確認したり、顧客とコミュニケーションを取ったり、現場でしかできない作業をしたりする。

その人もAIを使うだろう。AIと会話し、AIから情報を受け取り、AIに結果を返す。しかし、仕事全体の目的や設計を決めているわけではない。

つまり、「AIを使う人」と「AIに使われる人」の違いは、AIのソフトウェアを操作するかどうかではない。

仕事そのものを設計する側にいるのか、設計された仕事をAIとともに実行する側にいるのか。

この違いである。

そして重要なのは、「AIに使われる人」が敗者だということではない。

これまで企業の中で行われていた仕事の多くが、AIを介した新しい分業へと組み替えられていく。その過程で、現在の労働者の多くは、AIによって完全に代替されるのではなく、AIと組み合わされた別の仕事へ移動していくのではないか。

産業革命によって人々の仕事の場所や役割が大きく変わったように、AIによっても、人間の労働が社会のどこに配置されるかが変わっていく。

AI資本主義という社会

ここで、最初の問いに戻りたい。

AIへの巨額投資は、どのように回収されるのだろうか。

その答えの一つが、AIによって生まれる新しい「差異」なのではないか。

AIを使って仕事そのものを設計し、多数のAIや人間を組み合わせて大きな生産性を得る側。一方には、その仕組みの中でAIと協働しながら、具体的な仕事を担う側がいる。

両者は対立しているわけではない。むしろ、お互いが存在することで一つの経済システムが成立する。

しかし、その間には、裁量、生産性、交渉力、そして得られる経済的利益について「差異」が生まれる。その差異が新たな利潤の源泉となることで、AIへの巨額投資は初めて資本主義の中で回収されていく。

私は、このような社会を**「AI資本主義」**と呼びたい。

それは、すべての人間がAIによって万能になる社会でも、AIが人間の仕事をすべて奪う社会でもない。

AIを使って仕事や組織を設計する人と、その仕組みの中でAIと協働して働く人が共存し、その役割の差異から新しい利益が生み出される社会である。

かつて資本主義が、地域間の価格差や、賃金と生産性の差異を利益へと変えてきたように、AIという技術もまた、新しい差異を生み出すことで資本主義の中に組み込まれていくのかもしれない。

もしそうだとすれば、AI資本主義の本質は、人間の仕事がなくなることではない。人間が経済の中で占める「場所」が組み替えられることなのではないだろうか。

タワマンは持続不可能である――100年後の世代に負債を残さないために

タワマンの最期を看取る時代

東京をはじめとする都市部では、タワーマンションの建設が続いている。新しいマンションが建てば、購入者は新しい住居を手に入れ、デベロッパーは利益を得る。自治体にとっても人口や税収の増加につながる。一見すると、誰も損をしていない。

しかし、私はタワマンを見るたびに、一つの疑問を感じる。

「この建物を最後に壊すのは、いったい誰なのだろうか」

どれほど頑丈につくられた建物でも、永久に使えるわけではない。適切な修繕を繰り返すことで建物の寿命を延ばすことはできるが、いつかは建物としての役割を終える。そして、そのときには解体という大きな仕事が残る。

現在のマンションには、日常的な維持管理や大規模修繕に備えるための修繕積立金がある。しかし、「いつかこの建物を解体し、更地にする」という最後の出口までを、購入時から明確に意識した仕組みにはなっていない。

なぜ、この問題が意識されにくいのだろうか。理由の一つは、建物の寿命と、人がそこに住む期間があまりにも違うことにある。

仮に建物が100年存在するとしても、一人の人がそこに100年間住み続けることはまずない。20年、30年住んで売却する人もいれば、数年で別のマンションに住み替える人もいる。その人にとって合理的なのは、「自分が住んでいる間に必要になる費用」を考えることだ。100年後の解体費用まで自発的に負担しようという動機は生まれにくい。

デベロッパーも同じである。建設し、販売し、引き渡した後、何十年も先の解体までデベロッパーが直接責任を負い続ける仕組みにはなっていない。

つまり、誰かが無責任だから問題が起きるのではない。それぞれが自分にとって合理的に行動すると、最後の解体費用だけが将来へ先送りされやすい。 ここに、この問題の難しさがある。

タワマンの「外部不経済」

私は、この問題を経済学でいう「外部性」の問題として考えると分かりやすいと思っている。

例えば、工場が生産活動によって汚れた排水を出すとする。排水処理には当然お金がかかる。企業だけの利益を考えれば、そのコストはできるだけ負担したくない。しかし、汚れた水をそのまま川に流せば、本来企業が負担すべきコストの一部を、周辺住民や社会全体に押し付けることになる。

だから社会は規制を設ける。一定の基準を満たすように排水を処理してから環境に戻すことを企業に求める。自動車の排ガスも同じだ。排ガスをきれいにする装置を付ければ製造コストは上がる。それでも、社会全体が負担する大気汚染というコストを減らすために規制が設けられている。

つまり、自由な経済活動だけでは社会的なコストが適切に負担されない場合、ルールによってそのコストを経済活動の中に組み込む。いわゆる**「外部性の内部化」**である。

では、マンションの解体費用はどうだろう。建物をつくる以上、最後には解体し、廃棄物を処理し、その土地を次の用途に使える状態にする必要がある。本来ならば、そのコストも「その建物を利用するために必要な費用」の一部であるはずだ。

ところが、マンションでは建設から解体までの時間があまりにも長い。今日発生する排水や排ガスなら、問題はすぐに表面化する。しかし、今日建てたマンションの解体が問題になるのは何十年も先だ。その頃には、建設した人も、最初に購入した人も、その部屋を途中で所有した人も、すでにそのマンションとは関係がなくなっているかもしれない。

この時間軸の長さこそが、「出口のコスト」を見えなくしているのではないか。

解体費用は居住期間に応じて負担すべき

だから、タワマンを持続可能な仕組みにするために必要なのは、建設を禁止することではない。その建物を利用した人が、利用した期間に応じて将来の解体費用を負担する仕組みをつくることだ。

方法はいくつか考えられる。一つは、現在の修繕積立金の中に将来の「解体費用」を明確に位置づける方法だ。日常的な修繕や大規模修繕だけでなく、建物の最後までをライフサイクルとして捉え、一定額を積み立てていく。

ただし、数十年後、あるいは100年近く先の資金を管理組合だけで管理することにはリスクもある。そこで、解体費用については修繕積立金とは切り離し、外部の基金などに積み立てる方法も考えられる。マンションごとに資金を確保する方法もあれば、一定のルールのもとで社会的な基金を設け、そこに拠出していく方法もあり得る。

あるいは、マンション購入時に一定額を「将来の処分費用」として負担する仕組みも考えられる。自動車のリサイクル料金のように、利用を始める段階で出口の費用も確保しておくという考え方だ。

もちろん、どの方法にも課題はある。100年後の解体費用を正確に予測することはできないし、建物が実際に何年間利用されるのかも分からない。

だからこそ制度設計で重要なのは、誰が最後の所有者になるかではなく、誰がどれだけその建物を利用したかを基準に負担を分けることではないだろうか。

例えば、毎月の修繕積立金と同じように、所有している期間に応じて解体のための資金を積み立てる。10年間所有した人は10年分を負担し、売却すれば次の所有者がそこから負担を引き継ぐ。そうすれば、最後にマンションを所有していた人だけが巨額の解体費用を背負うこともなければ、途中で売却した人が解体費用をまったく負担せずに済むこともない。

建物を利用した世代全体で、その建物の「最後」にかかる費用を負担する。 これを制度の原則にすべきだと思う。

100年後の未来の世代に負債を残さない

この問題が難しいのは、現在の当事者だけを見れば経済合理性が成立していることだ。購入者は住居を手に入れ、デベロッパーは利益を得る。一方で、解体という「出口」のコストは何十年も先に発生するため、市場に任せているだけでは十分な準備をするインセンティブが働きにくい。

だからこそ、政府がルールを設け、解体という将来のコストを現在の経済活動の中に組み込む必要がある。重要なのは、誰かを悪者にすることではなく、個人の合理的な行動だけでは解決できない問題を仕組みで解決することだ。

建物を利用した世代が、利用した期間に応じてその「出口」のコストを負担する。

100年後の未来の世代に、負債を残さない。

その原則を、今のうちに制度に組み込むべきだと思う。

静岡マラソン2026完走の感想

お久しぶりです。

しょうもないオヤジギャグのタイトルにしてしまいましたが、無事に人生初のフルマラソンを完走することができました。忘れないうちに感想を書いておこうと思います。(このブログを書いているのは大会の翌日になります。)

目標にしていたサブ4(4時間切り)は達成できませんでしたが、思い出に残るランになりました。レースは初参加でしたが、本当に多くの運営・スタッフの方、地域の皆さんの協力によって大会が成り立っているのだと実感しました。正直なところ参加する前は、フルマラソンなんて人生でこれ1回切りだと思っていたのですが、目標を達成できなった悔しさと、多くのランナーや応援してくれる人がいる環境で走るのはいい気分だなという気持ちがあるので、来シーズンもう一度挑戦したいと思います。

さて、前置きはここまでにして、感想戦に入ります。大きく1. 当日のレースを振り返っての感想、2. 準備やトレーニングの振り返りについて書いていこうと思います。

1. 当日のレースを振り返って

2026年3月8日、快晴。8時時点の気温は8℃。花粉の大量飛散を除けば、いいコンディションです。前職で6年間過ごした静岡をマラソン初挑戦の舞台に選びました。初マラソンへの不安とワクワクが入り交じり、高揚したテンションでスタートを迎えます。

8時20分、スタートの時間になりましたが、参加者1万2千人の大行列はなかなか前に進みません。スタート地点を通過するまでに8分弱かかりました。

10km地点くらいまではペースの速い人、遅い人が入り乱れ、走りにくい感じでした。私は設定タイム5分30秒/kmより速いペースでラップを刻み、10km付近で4時間のペースメーカーを追い抜きました。25km地点まではそのまま順調なペースで進んでいきます。心拍数は140後半で推移しており、脚にも余裕があったので思い通りの展開でした。敢えて言うなら、少しオーバーペース気味でしたが、本番の高揚感もあり、ペースを抑えるのは難しかったように思います。沿道には本当に多くの方がいて、声援を送ってくれました。太鼓、吹奏楽、応援団のパフォーマンスもあり、力をもらいました。

練習では25km走が最長だったので、そこから先は未知の領域です。橋のアップダウンなどで徐々に脚を削られ、28kmくらいから脚の動きが悪くなってきたのを感じました。30km付近で後ろからの足音が大きくなってきて、4時間のペースメーカーとその周辺を走る大集団に追い抜かれました。「焦ることはない。ペースメーカーに抜かされてもスタートが8分弱遅れているのだから、まだサブ4は十分狙える。」と自分に言い聞かせて、一歩ずつ進んでいきます。しかし、ペースダウンは明らかでした。周りのペースに合わせて走ることができず、精神的に追い詰められました。そして35kmの目印を越えると、そこがゴールと勘違いしたかのように脚が止まってしまいました。「少しストレッチすれば、ペースは落ちても何とか走り続けられるだろう」と思ったのですが、ダメでした。止まる、歩く、だらだら走るのサイクルを繰り返し、意識を何とか保ちながら、気合だけでゴールを目指します。最後には4時間30分のペースメーカーにも抜かれてしまいました。結局、35km-42.195kmで約70分を要しましたが、完走することはできました。

2. 準備とトレーニングを振り返って

静岡マラソンに出ると決めた10月中旬からの約5か月間、平日2日+週末ロングランを基本にして計600km以上の走り込みをしました。練習を始めたころは15kmで限界だったことを考えれば、当日35kmまで走り抜けたことは大きな成長です。ですが、結果的には練習不足でした。特にロング走の練習が不足したように思います。ハーフマラソンは何度か走ったものの、25km走は1回になってしまいました。25kmを走り終えた時点で、あと17km未知の領域が続くというのは、精神的に堪えるものがあります。1月中旬の30km走を予定していた日に雪が降って、練習できなかったというのもありますが、結果的に練習不足、自身のなさにつながってしまいました。

走りの技術面の話だと、いわゆるランニングエコノミーに改善の余地があったように思います。12月頃には、心肺機能を示すVO2maxが56に上昇しており、これはサブ3.5を狙える水準にあります。実際にレース本番でも心拍数が上がって苦しいということもなかったです。つまり、心肺機能は合格レベルですが、筋持久力や効率の良い走り方が身についていなかったということです。大きな原因の一つとして、股関節がかなり硬いために、膝周りに負担がかかっているというのが、私の仮説です。股関節は子供の頃からかなり硬くて、昔から胡坐や体育座りが長時間できませんでした。ストレッチをしたり、ピッチ走法に変えてなるべく一歩一歩の衝撃を減らそうとしたり、などの工夫はしたのですが、トレーニング中に何度か膝を痛めて、そのたびに練習強度を下げざるをえなかったので、今後も付き合っていく必要がありそうです。

当日のコンディションの話だと、体調は良かったのですが、花粉症が最悪でした。しかも前々日に薬を飲み忘れてしまったせいで、前日に頭痛がひどく夕食を多めにとることができませんでした。また、仕事が忙しかったこともあり、睡眠不足気味だったのもパフォーマンスに影響したかもしれません。次のエントリーは1月~2月上旬くらいのレースにして、花粉の時期と年度末の業務繁忙期を避けるようにしたいと思います。

 

次はサブ4必ずリベンジします。

おしまい。

 

2025年の振り返りと2026年の目標

お久しぶりです。気づけば年末ですね。年を取るごとに時間が加速していく。

さて、無事に仕事を納めたので、毎年同じやり方ですが、仕事・趣味・家庭・自己研鑽に分けて昨年の自己採点と今年の抱負を書いていきます。

 

・仕事(60点)

半年ほど前に退職エントリーを書いた通り、ゆるふわJTC化学メーカー研究開発→日系コンサルへの転職に成功しました。半年ほど働いた感想ですが、思ったようにいかない部分も多いですが、裁量労働制による圧倒的な自由度の高さ、フラットな組織制度、周囲の人材のレベル、職種の大幅変更に伴う新鮮さ、などを考えると転職してよかったなと思っています。成果主義やハードワークについては入社前から覚悟していましたし、入社直後で手加減してもらった部分もあるので、思ったよりはきつくなかったです。30歳過ぎての徹夜に辛さは感じましたが。今年の目標だった転職を成し遂げたので、及第点の60点としておきます。

2026年は、今の職場でしっかりと数字を出すことにこだわりたいです。仕事は少人数のプロジェクト制なので、自身の仕事ぶりが良くも悪くも可視化されてしまいます。ちゃんと成果を出して、ちゃんとインセンティブをもらう、奢らずに学び続ける。当たり前だけど、継続するのが難しいんですよね。継続は力なり。

 

・趣味(70点)

今年は、離島旅、海外旅行、フルマラソンを目標に掲げていました。

国内旅行は2月に奄美大島、5月に青森・岩手、6月に北海道に行きました。4月に石垣島旅行を手配していたのですが、後述の理由によりキャンセル。転職前にけっこう遊んだなあと振り返って思います。海外旅行は無理だったけど。全部一人旅なのですが、寛大な妻にはいつも感謝しております。

2月の奄美大島は、滞在時間わずか23時間という超弾丸旅行。ちょっとドライブしてくるわ~くらいのノリで直前に決めたので、アタオカな旅程になった。2月頃だとマングローブカヤック、ホエールウォッチング、原生林のハイキングツアーなどがおすすめらしいです。(私は行っていないが。)南国といえども2月の奄美は寒かったです。降ったり止んだりのどんよりした天気で気温12℃とかだったので、東京の3月くらい。沖縄本島石垣島のようにリゾート開発されているわけではないので、のんびりした雰囲気の良いところです。走るのが奇跡のようなおんぼろ軽自動車を借りて島を縦断ドライブ。また行きたい。

5月の青森・岩手旅行は、JALのどこかにマイルで三沢空港が当たったので行ってきました。2泊3日で、1日目下北半島、2日目奥入瀬渓流酸ヶ湯温泉、3日目三陸海岸龍泉洞というこちらもハードな旅程。学生時代に電車で行きにくかったところを一気に回りました。この旅行で1件書けるくらい盛りだくさんでしたが、面倒なので割愛。

6月は転職時の有給消化で1泊2日で女満別へ。涼しいかなと思いきや、まさかの真夏日でオホーツク沿岸が全国で一番暑いという状況。屈斜路湖摩周湖、網走監獄、知床、羅臼などを回りました。

晴天の「霧の摩周湖

資産運用は特に語ることもないですが、結果的には今年もインデックスを買えばいいだけの楽な相場だったと言えるかと思います。トランプ関税の影響で4月初旬に大きく下げたのが懐かしいですね。一応執筆時点では年内の取引日は終わっていないので、私の運用成績については気が向いたら別途書こうと思います。

フルマラソンについては次の3月に初マラソンにエントリーしたので、目下トレーニング中です。年齢のせいか長めの距離を走ると膝が痛くなるので、減量しつつ少しずつ距離を伸ばしているところです。

2026年は、3月のマラソンを願わくばサブ4で完走したいです。小さい子供がいるので旅行は控えめになりそうです。

・家庭(70点)

今年は子供が欲しいなどと年初に書いたら幸運にも2月に妻の妊娠が分かり、この秋に第一子が生まれました。つわりが酷かったので4月の石垣島は妻と一緒に行くつもりだったのですが、体調を考慮してキャンセルしました。転職、引越しのタイミングと妊娠が重なり、妻には心配をかけてしまったと思いますし、私にとっても転職活動の制約が大きくなり、つらい時期でした。幸いにも母子ともに健康で、新しい環境での生活も安定したので、今は家族3人楽しく過ごしています。転職直後のため、私が育休を取れずに産後も妻に負担をかけてしまっているのですが、働き方の裁量があるので何とかなっています。

2026年は妻が職場復帰してからが正念場。子育てを協力し合い、子供が健やかに育ってくれれば、何も言うことはありません。

 

・自己研鑽(60点)

今年はMOT学位取得、簿記1級、CEFRのC1レベルの英語力を目標にしていました。

学位取得は予定通り3月末に完了して社会人学生生活が終わりました。ビジネススクールは海外MBAじゃないと意味ないよという過激派の意見もありますが、私個人としては十分に価値があったと思います。(海外MBA取得とかいう超上澄みレベルの人間と同じ立場で仕事したことないので知らん。)少なくとも転職後に知識面でかなり活かされています。当然ながら、知識があることと、仕事の成果につながることはイコールではありません。少なくとも、知らないことによって生じる様々な不利益(世の中に体系化された知があるのに、考え方に悩んだり、調べものに時間を費やす等)はかなり回避されているという実感があります。

簿記1級は、11月の試験を受けてみたものの、学習時間が足りずおそらく不合格。(結果は来月分かる)どれだけしっかり暗記して、問題を解く練習をするかだけの勝負なので、時間を掛ければ合格できるはず。6月にもう一度チャレンジする予定です。

今年は英語を勉強する時間が全く取れなかったので、来年の残課題ということで。仕事で使う機会がないので、モチベーションの維持が困難。

2026年は、簿記1級が受かれば、税理士か公認会計士のどちらかの勉強を始めてみようと思います。コーポレートファイナンスが趣味といえど、特に仕事で使うわけでもないので、過剰投資ではあるが。あとは英語に取り組む時間をどれだけ確保できるか。子育てもあるし、コンサルという仕事柄、思考本や業界知識のアップデートも怠れないので、時間配分を間違えないようにしたいなと思います。

 

おしまい。

 

退職エントリー

この記事は約7分で読めます。

 

この度、新卒入社した会社を辞めて転職することになったので、退職エントリーを書き記します。ご参考になれば幸いです。改めて私のプロフィール、現職、転職先の情報について簡単に記載します。

 

【私のプロフィール】

年齢・性別:32歳・男性

学歴:修士・工学、技術経営修士 (専門職)

職歴:化学系メーカー (自動車部品) の研究開発6年

資格:応用情報技術者、簿記2級

英語:読み書きは一通り可能、会話力は月1, 2回英語で技術の話をする程度

 

【現職の詳細】

・化学系メーカー (自動車部品)

・大学時代の研究内容に非常に近い分野

・研究開発職(顧客とのコミュニケーション多め)

・既存事業の維持、技術改良

・ゆるふわJTC

 

【転職先】

・日系コンサルティング会社

経営コンサルタント

 

・退職を決意した理由

学生時代に遡って整理します。恥ずかしながら学生時代の私は自身のキャリアなど微塵も向き合っていませんでした。そのせいで就活はかなり苦戦したので、分野が近い現職に拾ってもらってとても感謝しています。何となく大学を選んで、研究室を選んで、研究分野が近い会社に就職した感じです。振り返って誇れることといえば、子供の頃から環境意識が高くその道で社会貢献できそうな化学を専門として選んだこと(本当は気象学がやりたかったが職が無さそうというしょうもない理由で諦めた)、企業でもアカデミアでもいいので研究員になりたかったこと、ドロップアウトしなかったことくらいです。周囲の環境に流されて生きてきた私が就職して思ったのは、「これからは自分の意志で自分の生き方を決められる。人生第二章の始まりだ。」でした。

実際に社会人生活を始めると仕事は何ごとも新鮮で楽しく、何よりも自立したことで自身のキャリアにも向き合い始めます。月並みにスペシャリストになるのか、ジェネラリストになるかぼんやりと考え始めたのが、社会人2年目くらいだったでしょうか。キャリアアップのため、前者なら理工学系のPh.D、後者ならビジネススクールの学位を取りたいと思うようになりました。どちらにせよ、キャリアの中で科学技術を使って新しいことに取り組みたかったのですが、現職では叶えられないと判断して転職を意識し始めます。その後、MOT(技術経営)なるものの存在を知り、技術やものづくりという軸は置きつつもビジネス側から新事業に携わる方向へと気持ちが固まっていきました。

長々と自分語りをしてしまいましたが、転職を決意した理由は「科学技術やものづくりを軸とした新事業を創り上げたい、ビジネス全体に広く関わりたいというときに、現職の研究開発というポジションが全く合わなくなってしまったから」です。

 

・転職先で取り組みたいこと

経営コンサルタントという職種ではありますが、イノベーションの創出というテーマにはこだわっていきたいと思います。企業向けであれば新規事業の創出に悩む会社を支援したり、官公庁向けであれば日本の技術競争力を高めるにはどのような政策が良いのか考えたり、という形で貢献したいです。そして自分が当事者となったときにそれらを実行する能力を身につけるのが目標です。当面は新しい仕事への適応や、社内外からの信頼獲得で精一杯だと思いますが。

 

・転職活動の様子

最後に少しでも参考になればと思い、転職活動について記載します。

ここまで書いた通り、キャリアの目標は新事業の創出であり、コンサルティング会社は通過点と位置付けています。ですので最初から必ずしもコンサル志望ではありませんでした。事業会社の新規事業部や企画、スタートアップ企業、総合商社、VCなども含めてかなり幅広く検討しました。しかし、32歳の転職には経験の比重がかなり高くなってきます。新規事業部やスタートアップの研究開発職であれば手が届きそうではあったのですが、キャリアの方向性と合っていないため前向きに検討できませんでした。一方で企画職、総合商社、VCは、MOTの学位だけで全くの実務経験なしの状態では書類選考でお断り状態でした。コンサルは比較的に実務経験的なハードルは低く、書類落ちは少なかったですが、私の準備不足等もあって苦戦しました。最終的には希望する職種で運良く内定を頂けましたが、私の実力不足を差し引いても転職者の超売り手市場は終わりつつあるのかなと感じました。

コンサル以外の業界では自分で求人を探して、企業の採用HPから応募していましたが、コンサル転職にあたってはコンサル特化型の転職エージェントを利用しました。エージェントは賛否両論あると思いますが、業界未経験者であれば特に利用することをおすすめします。エージェントの会社や担当者によって得意な領域があるようで、個人の力量によるばらつきも大きいので、慎重に選んでください。複数利用しても良いと思います。私のお世話になった担当者は信頼できる方でしたし、外資系ファームについてはほとんど書類落ちはなかったです。書類通過率なんてせいぜい50%でしょ、という業者もいたので、転職エージェントと応募先のコネが大事みたいです。一方で日系のファームはかなり書類落ちしたので、不得意だったのかもしれません(他責)。

準備やメンタル的な部分については反省点が多いです。年末から1月にかけて業務のピークとMOTの修了レポート執筆・発表が重なってしまい、かなり体に負荷がかかっていました。諸々が片付いた2月中旬頃から本格的に転職活動を開始したのですが、メンタル面の回復が十分ではありませんでした。一方で諸事情でGW前後までに転職先を決める必要がありました。そのため、業界研究やケース面接対策が疎かになって面接通過率が落ちるという悪循環に陥りました。32歳にもなって万全の状態で一つのことに集中することを期待してはいけないので、準備不足も含めて自分の実力のうちです。

最終的にはかなりの部分で自分の希望が通ったので、及第点かなと思っています。

 

 

現職には誠心誠意お礼を言って円満に退職できました。有給休暇の残りをたっぷり使って、悠々自適な生活を満喫中です。来月からアドレナリン全開で新しい職場で頑張ります。

おしまい。

 

車の売却体験とシェアリングエコノミーの経済合理性

この記事は約10分で読めます。

(思った以上に長くなってしまった。。。)

 

お久しぶりです。転職することになり、いろいろと生活環境が変わるので、ブログに書き残してみようと思います。

今回のトピックですが、車通勤から電車通勤に変わることもあってマイカーの必要性について考えた結果、車を売ってカーシェアにしたほうが良いという結論に至りました。念のため先に言っておきますが、一般論としてマイカー vs. カーシェアという話をするつもりは一切ありません。これは持ち家 vs. 賃貸論争と同じで、人それぞれ自分に見合ったやり方があります。私の生活環境において、経済合理性を重視して判断したという前提でご参考になれば幸いです。

 

・コストシミュレーション

経済合理性と言うからにはちゃんと数字で判断します。車検のサイクルを考えて2年間のコストを比較することにしましょう。

 

【マイカー所有の場合】

・車の本体代

まず重要なのは車両価格です。車は資産ですので減価償却の考え方でコストを算出するのが妥当でしょう。事業用の乗用車は耐用年数を6年とするようですが、最近の車は耐久性が高く、家計において新車のマイカーを6年で償却するのはやり過ぎでしょう。丁寧な乗り方をすれば、年間1万km走行、15年間で15万kmくらいは問題なく走れるのではないでしょうか。私の場合、60系プリウスに乗っていたので、簡単のため車両価格300万円を15年で償却するとして、2年間のコストは40万円です。

これは安全安心のトヨタ品質、大事に乗ること、無事故を前提として大きな故障・修繕せず、償却期間を非常に長く取った想定なので、かなりマイカー有利な計算だと思います。

 

・損害保険

車両保険を付けるかによって大きく変わりますが、最低限の対人対物保障で考えます。私はゴールド免許かつ事故率の低い30代なので保険料は安く、ネット損保であれば月2千円ほどで済みます。簡単のため、2年間のコストは5万円とします。

 

・車検代、メンテナンス代、税金

車は2年ごとに車検、自賠責保険料、重量税が発生します。部品の交換が発生すると一気に跳ね上がることになるので、見積もりが難しいところです。タイヤやバッテリーなどの交換も考えて、2年間で20万円を計上しておきましょう。また、毎年自動車税がかかります。私のプリウスの場合、年間36000円です。合計すると2年間で27万2千円になります。

 

・駐車場代

地域差が大きいので、近所の相場感を把握する必要があります。私の転居先の相場は月約16,000円でした。2年間で38万4千円になります。

 

・ガソリン代

通勤に使うのであれば会社からガソリン代が支給されるので、取り扱いが悩ましい所です。プリウスは非常に燃費がいいので、遠出の旅行でもしない限りは、会社支給分で通勤と日常のお出かけ分のガソリンは賄えてしまいます。ここはゼロ円としてしまいましょう。

 

【カーシェアの場合】

カーシェアの料金は使用頻度により大きく異なります。転職に伴い通勤は電車になるので、平日はほぼ使わないでしょう。タイムズカーで週1回の買い物(月5回)に毎回3時間、月1回のお出かけに10時間使うと仮定すると、料金は21,700円/月になります (2025年6月現在) 。そんなに使わない気もしますが、2年間で520,800円になります。

カーシェアの場合、車両代、車検、税金、保険料、駐車場代、ガソリン代など全てかかりません。事故を起こした場合はノンオペレーションチャージなどかかりますが、無事故が大事というのはマイカーも同じ条件なので、考慮しないことにします。

 

【シミュレーション結果】

2年間のコストで比較したところ、以下のようになりました。

イカー:1,106,000円/2年

カーシェア:520,800円/2年

いかがでしょうか。倍半分の差が付きました。週末しか車を使わないのであれば、カーシェアの圧勝です。この数字を見て、私は車を売却してカーシェアを使うことにしました。

しかしながら、数字に反映されていない以下のようなメリット・デメリットも考慮しておく必要があります。特に赤字で示した可用性は十分に考慮したいところです。カーシェアは車の稼働率が高いほど儲かるわけなので、ユーザーが不満を感じない程度にちょっと車が足りないくらいがちょうどいいサービスになっている可能性が高いです。週末は需要が高まるでしょうから、思うように使えないケースも想定したほうがよいでしょう。早めに予約するくらいしか対策がなさそうです。また、今後料金の値上げ、ダイナミックプライシングの導入など、カーシェアの利用料金が上がる可能性もあるでしょう。

  イカ カーシェア
メリット ・いつでも乗れる
・好きにカスタムできる
・ものを積んでおける
・所有欲が満たされる
・盗難リスクを負わない
・シーンに応じて車種を変えられる
・出先からでも借りられる
デメリット ・盗難リスクがある
・同じ車にしか乗れない
・自宅からしか出発できない

・乗りたいときに空車がない可能性
・自宅から駐車場まで歩く必要あり
・カスタム不可
・毎回私物を片付けないといけない
・他の利用者のマナーが悪い可能性

・サービス改悪の可能性

 

・マイカーの売却

カーシェアを利用することに決めたので、次は車の売却です。私のマイカーの情報ですが60系プリウス、Gグレード、2023年式 (使用期間2年弱) 、走行距離約15,000kmです。

参考までに購入時の投稿はこちらです。

yu-k101010.hatenablog.com

車を売却する方法はいくつかあり、日頃お世話になっているディーラーや中古車販売店に相談、一括査定サービス、オークションなどです。結論から言えば、おすすめはMOTAというサービスです。実際に使用した感想として、非常によく考えられたサービスであり、使いやすさや売却額も満足できるものだったので、おすすめしておきます。(※広告料などは一切もらっていません。The author has no conflicts of interest. )

「行こう」を創造する。MOTA(モータ)

 

車を売却するにあたってできるだけ手間をかけず、良い値段で売れたらよいなと誰もが考えると思います。そこで留意すべき点は大きく2つだと考えます。まず、第一に私も含め多くの人は車の査定について素人であるということです。せいぜいインターネットで車種や年式をベースに相場を調べられる程度で、自分の車の状態を考慮して正しい価値を知ることは困難です。第二にマッチングの問題があります。買手と上手くマッチングできないと中間業者などを介して取引コストが上がるため、売却価格が下がります。

 

この点を解決してくれるのがMOTAです。別に宣伝するつもりはないので簡単に説明すると、車の諸条件や写真を入力すると、登録業者が入札を行い、好条件を提示した3社に対して売主の連絡先が開示され、やりとりができるというものです。通常の一括査定サイトだと無限に電話がかかってきて非常に疲れるという話を聞いたことがありますし、ディーラーに自分から相談すると買い叩かれますし、自分でオークションに出品して何から何まで手続きするのは大変です。MOTAはこのあたりの弱点をカバーしてくれます。

 

続いて業者とのやり取りですが、ここにもコツがあります。入札があれば3社とやり取りできるわけですが、3社を同時に出張査定に呼びます。(※もちろん業者の了解の上です。1社はこの段階でお断りされました。)同時査定のメリットは多く、何度も時間を取って対応しなくて済みますし、自宅で対応できますし、何よりその場で業者同士を競わせることができます。基本的に素人の私とプロの業者では情報の非対称性で圧倒的に私が不利です。業者は先に売主の希望金額を聞き出すことで、仮に出せる金額がもっと高かったとしても売主が満足する額を言えば良いですし、売主が高望みなら理由を説明して低い額で納得させようとします。

そこで素人の私としては、プロ同士を戦わせます。「これは私との交渉ではありません。業者同士の競争です。」というわけです。具体的には、各業者に同時査定してもらって買取金額を聞きます。その金額を業者全員 (今回の場合2人ですが) に開示します。その後、競争相手の金額を聞いた業者に考え直す時間を与え、最終買取金額を決めてもらいます。こうすることで業者から最大限の条件を引き出すことができるわけです。下手に大学でゲーム理論をかじってしまったゆえの悪知恵です。結局、私が相場感から想定していた金額から30万円ほど高く売却できました。

※この手法はそれなりに需要のある車でしか通用しないと思います。今回はある程度人気があり、状態が良く、年式の浅い車だったので上手くいきました。

 

【コラム:カーシェアは儲かっているのか?】

ところで、なぜカーシェアというビジネスが成立しているのでしょうか。週末ドライバーにとって、マイカー所有の半額以下で済むカーシェアはありがたいサービスではありますが、その収益性が気になったので調べてみました。最大手のタイムズカーを運営するパーク24株式会社を例に考えていきます。

下図の通り、1台当たりの売上は126.4千円/月ですので、年間約151.7万円の収益があることが分かります。そのうち営業利益が約21千円/月[1]なので、けっこう儲かっているといえるのではないでしょうか。貸す車をいくらで調達しているかを推定してみると、セグメントの設備取得費15,531百万円[2]、当期車両取得台数9,123台から、1台当たりの購入額は約170万円と想定されます。また、車両の稼働率をカーシェアの最低料金15分220円(税込)から推定すると、高く見積もって21.9%となります[3]。しかし、シミュレーションで私はせいぜい25時間/月 (稼働率3.5%) しか使わない想定だったので、やはり週末ドライバーはカーシェアにすることで車を所有しないコストメリットを享受でき、会社もそこに商機を見出したのではないかと思います。

(出典)パーク24株式会社 2024年10月期 決算説明会資料

 

[1] 営業利益:セグメントの営業利益17,488百万円、保有台数69,170台より推定。

[2] おそらく駐車場の取得費は含まれておらず、大部分は車両代と想定される。

[3] 稼働率:126.4千円/月÷(200円/15分×4)÷24h÷30日 = 21.9% 実際には月額使用料やオプション料金もあるので、稼働率はもう少し低いと想定される。

 

・最後に

当初は愛着のあるマイカーを手放すのは惜しいと思いましたが、シミュレーションをすることでカーシェアが合理的だと判断できましたし、カーシェアのビジネス自体に興味を持つことで「流行りのシェアリングエコノミーを体験してみようじゃないの。」という気になって車の売却を選択できました。MOTAもベンチャー企業として興味深いビジネスを展開していて、マイカーの売却を検討している個人に有用なサービスを提供しているので、機会があれば利用してみてください。

 

おしまい。

 

2024年の振り返りと2025年の目標

お久しぶりです。前回の投稿が2024年の目標だったので、1年ぶりにです。単純に他のことで忙しかったのと、気が向かなかったので放置していました。そして、忙しくなくなったのと、気が向いたので戻ってきました。近況の整理もかねて、去年の振り返りと今年の目標を一気にやってしまおうと思います。仕事・趣味・家庭・自己研鑽に分けて昨年の自己採点と今年の抱負を書いていきます。

 

・仕事(50点)

特に真新しいことはなかったです。昨年は大きなプロジェクトがあったのですが、つい先日無事にビジネスを獲得できたので、一息ついているところです。社会人学生との両立にかまけて明らかに手を抜いたし、モチベーションも維持できませんでした。何とか業務を破綻させないことだけに集中して、最低限の役割を果たしたと思います。でも冒頭の「真新しいことはなかった」が全てです。今の会社は恵まれた環境で、新卒のころからお世話になってとても感謝しています。しかし、自分のキャリアに対する考え方と今の仕事が合わない部分が大きくなってきたので、今年の目標は転職です。(転職は手段であって目標ではない。。。)

・趣味(70点)

今年は3度目の富士山登頂ができました。初めてソロで行きましたが、やっぱり日本で一番高い所の景色は最高です。入山規制や入山料の話が出ているので、特に友人に誘われたとかでなければ、しばらくは行かないと思います。その他は9月に尾瀬に行きましたが、あいにくの天気で尾瀬ヶ原をハイキングするだけになってしまい、ちょっと消化不良でした。

GWにはせっかく購入した新型プリウスに乗って紀伊半島一周旅行をしました。2泊3日で1000kmを超えるドライブになりましたが、運転支援のおかげで高速道路は楽ちんでした。渋滞の影響で高野山の滞在が15分になってしまったり、那智の滝熊野古道などの有名スポットも残っているので、またリベンジしたいです。

資産運用ですが、個別企業を調査している時間がなかったので、投資信託の積立とETFスイングトレードくらいしかできませんでした。前回の資産運用レポートが2023年6月末だったので、それ以降のパフォーマンスを簡単にご紹介します。棒グラフが評価額、点線が元本です。運用方針ですが、年金代わりのDC, NISA、投信積立で50%(ほぼいわゆるオルカン投資信託)、その他自分の好きなようにベンチマークを超えることを目標に運用するアクティブ枠が50%です。NISAの上限が大幅引き上げになったこともあり、特定口座からNISA口座にせっせと移しています。年金とアクティブの目標割合へのリバランスもここ1年くらいで完了しました。アクティブ枠の元本はこの1年半でほぼ変化なしですが、評価額は+25.9%です。ちなみに同期間のemaxis slim S&P500のパフォーマンスは+50.8%なので、本当に素人はインデックスだけやっておけ、と身をもって証明しておきます。それでもグラフを見れば分かるように、少しずつ複利効果を実感してきています。相場が非常に良かったのもありますが、元本の増加より利益の増加のほうが多いですからね。

今年は離島旅、海外旅行、フルマラソン完走をやりたいと思います。

また、今年こそはアクティブ運用でS&P500を超えて見せます。

 

・家庭(50点)

家計管理はすこぶる順調です。支出は無駄に増えていないですし、妻のインデックス積立も順調に資産を増やしています。各々の使い方は自由、透明性は毎月の確認で確保、これが上手くいっています。それ以外の面で妻としっかりコミュニケーションが取れているかというと微妙な感じです。兄弟や友人たちが子供を授かったり、家を買ったりと順調にライフステージを進めているので、私も見習っていきたいです。

今年は子供が欲しいですね。そして、一日一回は妻と顔を合わせてコミュニケーションを取る、これって共働きで趣味も違う夫婦だとけっこう難しいと思うのですが、どうなんでしょう?

・自己研鑽(80点)

社会人学生でMOTに通っているので今はそこに注力しています。取りたい資格や語学の勉強などやりたいことはたくさんあるのですが、時間を有効に使いたいです。自分の知識欲を満たすだけでも満足なのですが、キャリアにどう活かしていくかも考えていきたいです。今年は無事にMOTの学位を取って、余力次第ですが、簿記1級とCEFRのC1レベルの英語力 (TOEFL iBT 95以上) を狙ってみたいと思います。

 

おしまい。