理系オタクが適当に感情を吐露するブログ

化学メーカーで働いています。理系オタクの独り言ブログです。半分は日記、半分は資産運用の話。

与えられる環境と自分のありたい姿

久しぶりに仕事の話です。年度末の金曜日、課長から声をかけられてチームの変更を告げられました。部署異動ではなく、部署内での配置換えです。4月から新入社員が配属される話を聞いていたので、それに伴って異動があるとすれば対象者は自分だろうなと思っていました。部署異動は嫌だったので、ただの配置換えで良かったです。配置換えの理由としては、①ビジネスの奪い合いを戦い抜く実力をつけてほしい、②様々な顧客に対する当社製品のアプリケーションを学んでほしい、という2点を説明されました。表向きの理由はどうであれ、前向きに取り組むことが大事だと言い聞かせて新しい環境で社会人3年目をスタートしたいです。

新しいチームは社内でも1, 2を争う激務をこなしています。担当管理職(来年度の上司)はワーカホリックで体力お化け、チームの2人の平社員も常に残業上限との闘いを繰り広げています。来年度からは私が加わって4人体制になるので多少業務負荷が緩和されるかもしれませんが、今年度以上の業務量になることは容易に想像できます。来年度は3年目になって一人前の仕事を求められるとともに仕事環境にも変化があるので、ここらで一度頭の中を整理しておこうと思い記事を書くことにしました。

 

さて、少しずつ本題に入っていきますが、半年くらい前から自分のキャリアについて考えることが多くなりました。色々と考えてだいぶ方向性は見えてきたと思っているのですが、そんな中、私にぶっ刺さりの記事があったので貼っておきます。。

「安定志向」の意味が変わった。東大・京大生の就活人気でコンサルが圧勝の理由 | ハフポスト (huffingtonpost.jp)

その中で私の心理を端的に示していたのが下記の一節です。

そんな学生たちは「社会に通用するスキルを身につけられるかどうか」という視点から仕事選びをするという。「その点、課題解決というビジネスの基礎体力を身につけられるコンサルは魅力的に映るのでしょう。またコンサル出身者が事業会社への転職に成功している情報が、他業種と比べても可視化されているので、学生からすれば説得力があります」と指摘する。

「学生のときに、仕事で何をしたいか明確に持っている人はむしろ少数。コンサルタントなら、多くの企業の実態を知ることができる。そうした経験を通し、自分が本当にやりたいと思える仕事を探すという考え方も合理的だと思う」

私の思考回路に非常に近いものを感じました。私の考えはこうです。

「ビジネス環境の変化から今の仕事で生涯食べていくことはできないと確信している。持ったとしてもあと15年。」

→「何も考えずに働き続けて今の会社に特化した人材になると転職先がなくなりそう。」

→「仕事内容に大きな不満はないので、会社が安泰なうちに転職でアピールするスキルを身に着ける必要がある。」

→「与えられる環境(=会社で身に着けられるスキル)、自分のありたい姿(=どんな仕事をしたいか)を整理して、現在地と目標地点のギャップを埋める努力をコツコツやって将来に備えよう。」

まさに"社会に通用するスキルを身に着けられるかどうか"という視点で仕事を考えるようになりました。学生さんと比べて周回遅れですね。また、"自分が本当にやりたいと思える仕事"とは、会社で与えられる業務と自分のやりたいことの一致度が高いことかなと思います。仕事に一生懸命取り組むことで自然と自己実現ができていく、そんな状態が理想のキャリアではないでしょうか。

 

意識高過ぎて書いてて吐き気がしてきました。

 

少し話は逸れますが、上の記事にあるようなコンサルにはあまり興味はありません。(コンサルを志望したところで私では実力不足でしょうし。)モノづくりに直接携わりたいという気持ちは私の中で結構強く、そうすると研究開発職という軸は据えておいたほうが良さそうです。ひとことでキャリアといっても腐るほどたくさんありますからね。就活のときにクソほど聞いた「あなたの就活の軸は何ですか?」という問いの意味も今なら少しはわかるような気がします。相変わらず「化学を活かせるモノづくりに直接携わりたい。」くらいしか答えを持ち合わせていませんが、スタート地点があればそれで十分です。

 

改めて本題に戻ります。では自分のありたい姿とは何なのか。正直これが一番難しいです。研究開発という仕事においてスペシャリストを目指すのか、ゼネラリストを目指すのかが大きな分かれ道です。スペシャリストを目指すのであればPh.Dが不可欠だと思いますし、ゼネラリストを目指すのであれば技術そのもの科学そのものからは少し距離を置いて、仕事で身に着けられるスキル+αの技能(語学力、IT、知財、マネジメント、etc.)が必要でしょう。ただ、私の中でも方向性を決められていないのが実際です。何を勉強するにしても仕事のパフォーマンスを確保しつつ勉強時間を確保するのも大変ですので、目的を明確化しておきたいところです。とはいえ時間はどんどん過ぎていくので、年齢的にも体力的にも決断は早いほうが良いです。今は悩みながら進んでいくしかないですが、当面は勉強癖をつける意味でも語学やITをコツコツやることにしています。30歳までにはもっと頭の中が整理された状態になっていると良いですね。いずれにしても、スペシャリストorゼネラリストの選択は近いうちにしようと思います。

 

一方で今の仕事で身に着けられるスキルはブレークダウンしやすいです。箇条書きで書き出してみると、(〇メイン、△間接的)

〇課題解決力

〇業界知識

〇BtoBにおける顧客とのコミュニケーションスキル

〇社内調整(笑)

△品質保証

△特許

△量産技術

△分析化学

などでしょうか。改めて書き出してみると、今の仕事は色々なことが学べる良い環境にあります。部署異動を命じられない限りは急いで転職を考える必要なないと思います。そのためにも仕事で成果を出して適性を示していかねばなりません。

 

だいぶ長くなりました。おしまい。