理系オタクが適当に感情を吐露するブログ

化学メーカーで働いています。理系オタクの独り言ブログです。半分は日記、半分は資産運用の話。

結婚休暇を使って一人旅に行ってきた話(後編)

前編を書いてから1か月ほど経っているわけですが、書きっぱなしも気持ち悪いので後編を書きます。後編は3~7日目です。

前編はこちら↓

結婚休暇を使って一人旅に行ってきた話(前編) - 理系オタクが適当に感情を吐露するブログ

 

【3日目】

民宿「青岬」から3日目をスタート。この日はほぼ移動日で、足摺岬散策のあとは電車とフェリーを乗り継いで大分県別府市まで向かうプランです。「青岬」から足摺岬灯台までは数kmほどを歩いていく予定でしたが、女将さんのご厚意で車で送っていただけることに。9時45分足摺岬発のバスに乗れないと今日の宿にたどり着けないタイトスケジュールだったので本当に助かりました。おかげさまでゆっくり起床して、ゆっくり足摺岬を散策することができました。写真では表せないほどの絶景でした。あまりにも辺鄙な場所過ぎて旅程に組み込むか迷ったのですが、来てよかったです。
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無事に9時45分のバスに乗り込んで中村駅まで戻ります。ド田舎の例に漏れず乗客は自分だけだったのですが、途中のバス停で大学生くらいの若い女性が乗ってきました。聞くと2週間ほど一人旅する予定とのこと。暇なバス道中なので話し相手がいて助かりました。彼女はこれから高知市に向かうらしく、途中の窪川駅まで一緒でした。中村→(土佐くろしお鉄道)→窪川→(予土線)→宇和島→(予讃線)→八幡浜と乗り継いでフェリー乗り場のある八幡浜港に着いたときにはすでに17時。ローカル線に乗るだけでも楽しいのですが、さすがにケツが痛くなります。

八幡浜から別府へはフェリーで約2時間40分。コロナ騒ぎのわりには乗客がけっこういた気がします。ちなみにフェリーの自由席は場所取り合戦になるので早めに乗船していい席を確保しましょう。

この日は天候に恵まれて波は穏やか。佐多岬半島に沈む夕日を拝めたので満足です。

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20時15分、別府港に到着し、高級料亭「大戸屋」で夕食を済ませてほぼ移動だけの3日目は終わりです。

 

【4日目】

別府から4日目スタート。別府は温泉や地獄めぐりが有名ですが、去年来たばかりだったので、宿泊だけで早々にバスで由布院へ向かいます。九州は鉄道は不便ですがバス網が発達しており、比較的安価に都市間の移動ができます。由布院というと特急「ゆふいんの森」というおしゃれ電車が有名ですね。博多から比較的近いことや3月の3連休中だったこともあり、かなりの人出でした。由布岳をバックに風情のある街並みが残る素敵なところです。悪く言えば観光地化されている感は拭えませんが。次訪れるときは由布岳に登ってみたいです。

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この日はバスを乗り継いで阿蘇まで行く旅程。お昼過ぎには由布院を後にして再びバスに乗ります。阿蘇までの道中、黒川温泉で途中下車して次の便が来るまでの1時間でやや強引に散策。由布院が大衆的な観光地なら、黒川温泉は大人の隠れ家といった印象。温泉宿は軒並み宿代がお高く、高級車が次々と乗り付けるようなところです。時間がないので駆け足で一回りするくらいしかできませんでしたが、寄り道して良かったです。

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翌日はこの旅行一番のイベント、阿蘇サイクリングを予定していましたが、あいにく雨の予報で、2日目の四万十川サイクリングで痛い目に合っていたのもあって、早々にレンタサイクルをキャンセルして代わりにレンタカーを予約しました。一人旅だと無茶をしてしまいがちですが、疲れたら旅程を変えるとか、悪天候時は大人しくしているとかも大事です…

 

【5日目】

さて、雨予報のためサイクリングをキャンセルして迎えた朝ですが、不幸中の幸いで何とか曇り。とりあえずレンタカーを借りたのですが、ノープランなのでサイクリングで回る予定だったルートを走ることにしました。まずは阿蘇カルデラが一望できる大観峰。前日に山焼きが行われており、黒焦げの大地が広がる不思議な光景となっていました。パラグライダー乗ってる人がなぜかたくさんいました。

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そのあとは噴煙を上げる阿蘇山を間近で見たり、湧水を見たりして100kmほど阿蘇カルデラの中をドライブしました。結局雨はほとんど降らなかったのでサイクリングもできたと思いますが、ドライブも悪くなかったです。歩きまくって疲れていたのでいい休息日にもなりました。車とかいう文明の利器、アクセル踏むだけで進むので神 (貧脚サイクリスト並感) 。とはいえ、サイクリングができなかったのは心残りなのでリベンジを誓って熊本行きのバスに乗り込みました。5泊目は熊本市中心街のカプセルホテルに泊まりました。久しぶりに大きな街に戻ってきた気がしました。

 

【6日目】

熊本市からスタート。この日は午前中に熊本市内観光、13時発のフェリーで熊本港から有明海を渡って島原を観光し、夕方以降に電車で長崎に移動するスケジュールです。

見知らぬ街に来たらとりあえず歩くのが自分流。30分ほど歩いて水前寺成趣園を訪れました。熊本のような由緒ある町は古くからある町並みや城跡、庭園などが残されていることが多く、お散歩が捗ります。高知市にもありましたが、路面電車も風情があって良いです。朝のお散歩が終わったら路面電車で熊本城へ。熊本地震で石垣などが崩壊し復興半ばでしたが、威風堂々とした姿を見ることができました。

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フードコートで適当に昼食を済ませて、バスで熊本港へ移動。熊本港から島原港は高速フェリーで30分です。島原というと「天草・島原一揆」や島原城が有名ですかね。あとは剣道が強い。島原港から島原城までは3km以上ありますが、とりあえず歩きます。この辺りの土地は山が海の近くまで迫っており、あまり農耕には向かず昔から人口が少なかったと容易に予想できますが、なぜか島原城という立派なお城があります。実際に島原城の資料館を見てみると、島原藩の石高4万石に対しては分不相応な立派な城であり、住民に重税を課したことが一揆の原因なのではないかと書いてありました。田舎あるあるシャッター商店街があったので思わず写真を撮ったのですが、この商店街も人口4万人程度に対して随分立派に思われました。無駄に大規模に作ってしまうのが島原の土地柄なのでしょうか (失礼極まりない) 。

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この日は旅行中最大の27,774歩を記録し、さすがに歩き疲れました。島原鉄道長崎本線を乗り継いで長崎まで向かい、長崎ちゃんぽんを食べて6日目終了です。

 

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【7日目】

長崎市からスタート。長いようで短かった一人旅も最終日。長崎はかねてから行きたいと思っており、ようやく訪れることができました。まず気づくのが自転車の少なさ。長崎人は自転車に乗らないとは聞いていましたが、確かに街に自転車がほとんどありません。

出島→新地中華街→オランダ坂グラバー園原爆資料館亀山社中眼鏡橋稲佐山展望台

この観光ルートを駆け足で回って、お土産選びを済ませて、帰りの飛行機に遅れないように長崎市内を出発するというタイトスケジュール。一人旅だと自分のペースで動けるのが楽です。3月とは思えない陽気だったので稲佐山に登ってかなり汗をかいてしまいました。夜景を見る時間がないのが残念でしたが、今まで訪れた街の中でも指折りの美しさでした。文章を書くのに飽きたので写真でも貼っておきます。

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昨日の歩数をさらに更新して33,446歩。充実した1日でした。無事に帰路につき、長崎空港から羽田へ。22時羽田着、22時15分終電という最終関門羽田ダッシュを無事クリアし、東海道線で三島に着いたのが24時31分。即寝落ちしました。

 

以上、7日間にわたる旅行記でした。飛行機を使ったこと、青春18を使わなかったことで旅費が10万を超えてしまい懐が痛いですが最高でした。

おしまい。