久しぶりに旅行記でも書いてみようと思いまして。このところ色々と忙しかったのですがだいぶ落ち着いたので、カフェでゆっくりしながら書いています。スターバックスのフラペチーノ®を初めて飲んでいるのですが、相当甘いですね。ガールズ二郎と呼ばれるのも頷ける。
さて、8/24(木)-8/27(日)にかけて北海道に行っておりました。弊社は8/11-8/20の夏季休業10連休だったのですが、激込みシーズンには出掛けないという逆張り精神により1週間遅らせるプレイング。元々24日は都内で別件の用事があって休みを取る予定だったのですが、どうせなら金曜も休んで4連休を生成して飛行機でも乗るかという気分になり、かくして10連休明けに有給2日消化、しかも顧客との打ち合わせ不参加という謎ムーブをかました。
[計画編]
JAL愛好家御用達の「どこかにマイル」で行先は運任せにすることにした。暑いので北海道でも行きたいなということで、北海道多めの4択になるまで粘り、新千歳、函館、女満別、長崎の中から新千歳に決定。行き18時30分発、帰り8時発というクソみたいなスケジュール。ピークはずらしたとはいえハイシーズンなので仕方ない。
どこかにマイルの醍醐味(クソなところ)は飛行機が決まってから旅程を組み立てないといけないところだ。まず宿泊費の高騰に驚いた。北海道の宿、高杉晋作。インフレ進んでますねえ。ビジホ素泊まりに1万円も払う気にもなれなかったので、新千歳空港内の温泉で一晩明かすことにした。3500円。安いね。ついでに最終日も飛行機早いので同じところでいいや。社会人になっても学生貧乏旅行気分。(さすがに夜到着、朝出発じゃなかったらこんなスケジュール組まないですよ。。)
学生の頃に電車で函館、小樽、札幌、旭川、美瑛、富良野を観光済みなので、とりあえず車でしか行けないところということで色々考えた結果、北海道最高峰の旭岳に登ることにした。ふもとの旭岳温泉に宿を取り、レンタカーも1泊2日で予約して準備OK。
[8月24日(木)]
都内での用事が予想以上に早く終わり、11時に羽田空港に着いてしまった。出発まであと7時間何をしようか問題。「サクララウンジで昼寝」で一発回答。最近できた羽田空港エアポートガーデンという商業施設にも行ってみた。外国人向けに日本らしいセレクトショップを集めたジャパニーズOMOTENASHI空間。私はターゲット層じゃないんだろうが、特に面白味はなかった。なんというか没個性的なのよね。その後は早々に保安検査場を通過してサクララウンジの奥の椅子で3時間ほど仮眠。あり得ん有給の無駄遣い。最高。25分遅れで飛行機離陸。ハイシーズンの夕方はいつも遅延気味になる。
新千歳空港に着いたら飲食店は全て閉まっていたので、閉店間際のコンビニに駆け込んで適当に夕食を済ませ、温泉のリクライニングチェアでおやすみなさい。クッッッッソいびきうるさい奴がいたのでこういう所は耳栓必須ですね。
[8月25日(金)]
この旅行には2つの大きな懸念があった。1つ目は3日前にコロナを発症した社員とマスクなしで会話していたことである。1,2年前なら濃厚接触者で自宅軟禁ものである。一人で北海道まで来て、レンタカーを乗り回して山に行って、体調不良で下山できない事態にでもなろうものなら悲惨である。幸いにも本日の体調は絶好調。どうやら感染は免れたようだ。店舗まで送迎してもらい、無事にレンタカーをゲット。空港周辺のレンタカーは予約でいっぱいで、千歳市街のニコニコレンタカーでお借りした。SOLIOハイブリッド、走行距離1万km強。価格にしては拍子抜けするくらい良い車を貸していただいた。
登山は翌日なので、この日は200km離れた宿にたどり着きさえすれば良い。北海道広しとはいえ、さすがに時間余り過ぎなので、まずは支笏湖へ向かう。
圧倒的晴天。
さすがは透明度日本第2位。
田舎あるある、謎に立派なハコモノ。お役所の作る展示は学術的で良い。
すでにこの旅行に満足してしまったのだが、少し足を延ばしてウポポイに向かう。
ウポポイとは何か?私が説明するよりリンクを貼ったほうが早い。
https://ainu-upopoy.jp/
最近アマプラでゴールデンカムイを見てアイヌ文化に興味を持ったのでぜひ行きたいと思っていた。2020年にオープンした非常に新しくてきれいな施設なのだが、こんな田舎に異常に立派な建物があると正直笑ってしまう。真面目な話、私は都会が嫌いなのでいいぞもっとやれ、もっと地方に金を落とせ、と思う。
国立アイヌ民族博物館。立派な建物。
園内にはアイヌの住居のレプリカがある。吊る下がっている鮭は本物。
その他にも伝統舞踊、工芸などの体験型イベントも多数あるのだが、今回は時間がないので1時間ほどでさらっと回った。急いで登山用の食料の買い出しと昼食を済ませ、本日の宿泊地、旭岳温泉に向かう。
さて、北海道の地理に詳しい方ならお気づきかもしれないが、旭岳温泉に行くのにウポポイって方向逆じゃね?⇒その通りである。60kmほど目的地から離れてしまった。北海道の広さ恐るべし。日が暮れる前に目的地に着きたいところだが、せっかく北海道に来たのだから、ドライブも楽しみたい。札幌や旭川を経由する道央自動車道を使ったほうが早いのだが、道東自動車道経由で富良野、美瑛へ向かう。このルートだと占冠(しむかっぷ)から先は一般道である。北海道は道が広いし、信号もあまりないのでそんなに苦にはならないが。約250kmをワンストップで駆け抜けた。道中所々パトカーが見張っていた。スピード違反にはお気をつけあれ。景色は最高でした。(写真なし)
1日目の走行ルート。
[8月26日(土)]
この旅行には2つの懸念があると書いた。2つ目は天候である。土地勘のない場所での登山には余計に気を遣う。旅行前から雨予報と晴れ予報がコロコロ変わり、登山用の天気予報も前日まで登山には適さない「Cランク」を示していた。北海道の2,000m級は本州の3,000m級と同等の気候とも言われ、油断ならない。それでも現地に着いた感覚と、晴れ、風速10mの予報を信じて予定通り決行することにした。結果的にはちょっと風が強かったくらいでこの心配は杞憂に終わる。
午前5時40分、空が白んできたので旭岳ロープウェイ駐車場から登山を開始する。ロープウェイを使うと1,600m付近まで登ることができる。ロープウェイで登れる区間を歩いて登ろうという人はほぼおらず、心細かった。
ビジターセンターがあり、始発ロープウェイを待つ登山者の車がちらほら。
北海道の山はヒグマが恐ろしい。目撃情報によると通る予定の登山道で前日クマの糞が見つかったらしく、警戒感はMAX。ヒグマに遭遇した時の対処法は頭に叩き込んできたのだが、それでも登り始めは緊張しすぎて冷や汗が出た。しばらく歩いて体も温まり、空が明るくなってくると気分も乗ってきた。(途中明らかに獣臭いところとかあったけど。)ロープウェイ勢と合流してからは視界も開け、まさに絶景。
こちらは姿見の池。旭岳が水面に映ることから。ここまではロープウェイを使えば登山装備なしでも行けます。
本州の山ではなかなか感じられないスケールの大きさ。
山頂は雲の中。
反対側に下るとこれまた絶景。来てよかった。
写真だとわかりにくいが、川の途中でポコポコと温泉が湧いている。
旭岳は活火山であり、川が温泉になっているところもあった。裸で川を上っていったおじさんがいたのでおそらくあの先にしっかり浸かれるところがある。私は写真の足湯で5分ほど休憩した。
登山ルート。思ったより歩きやすかった。
お昼過ぎに下山できてしまったので、時間に余裕ができた。レンタカー返却チャレンジになるかと思っていたのに。死ぬほど汗臭かったので温泉に入り、死ぬほど腹が減っていたのでラーメンを食べ、寄り道先をリサーチした結果、新千歳空港に向かう道中、夕張を目指す。夕張はかつては炭都と呼ばれるほど栄えたが、炭鉱が閉山した現在はかつての繁栄は見る影もなく、2004年に自治体としては初となる財政破綻となったのである。本当は炭鉱博物館に行きたかったのだが、到着したのが16時45分で、17時閉館だったのであきらめた。
町の中心街がコレ。何とも哀愁漂う。
夕張は元々山の中にあり、石炭が出なければ好んで開拓するような土地ではない。
帰りのルート。高速道路使わず200km走破。
無事に無傷で車を返却し、新千歳空港に戻ってきた。土曜日なので空港は激込み。2日ぶりの新千歳空港温泉。優勝。おやすみなさい。
[8月27日(日)]
5時30分起床。保安検査場オープン即入場。サクララウンジでコーヒー。20代限定EST会員特典でラウンジ使えるのもこれが最後かもなあ。定刻通り羽田着。最後の気力で在来線で三島まで。弾丸旅行に新幹線はご法度ですよ。。お疲れさまでした。
・旅費 約43,000円 + (どこかにマイル) 7,000JALマイル
3泊したのに安くて草。
おしまい。